いったいどれを選んだらいいのか。
自分にはどのタイプが合うのか・・・。
そんな風に迷ってしまった方に一読していただきたい、衣類消臭についての「イロハ」をまとめています。
目次
有名どころの消臭スプレーについて知ろう
よく耳にする消臭プレーに「ファブリーズ」と「リセッシュ」があるかと思います。
テレビのCMでも頻繁に目にしますね。
この二つはメーカーが花王とP&Gという違いの他、大きな相違はないと思われます。
ですが、はっきりしたことは分かりません。なぜか―。
実は二つの商品では具体的な成分名は「企業秘密」としており、公開していません。
そのため、ネット上では「危険!買ってはいけない」などと囁かれており、それを受けてかファブリーズの公式サイトでは具体的な成分名は伏せられたものの、どんなものを使っているかを公開しました↓
これを見る限り、消臭成分には「トウモロコシ由来の消臭成分」と除菌成分として「Quat」というものが使われていると分かります。
トウモロコシ由来成分の消臭は「吸着方式」
このトウモロコシ由来成分が何かが分からないため、はっきりしたことは言えませんが、浮かび上がるのは「シクロデキストリン」です。これはトウモロコシやジャガイモなどの澱粉から作られるもので、いくつかの種類があり、衣類消臭にはβ-シクロデキストリンが適していると考えられます。
【β-シクロデキストリン】
別名「環状オリゴ糖」とも呼ばれ、分子構造では環の形をしています。
この環の中に香り成分を入れて、布などに届け、代わりに匂い成分を環の中に入れます。
これにより消臭するというものなのですが、環の中に匂い成分を入れたからといっても臭い成分はとても浮遊しやすい状態。
臭い戻りが起こる可能性は高いと考えられます。
この点においてリセッシュでは「中和消臭技術の効果」という説明において一日経っても汗の臭い戻りが気になりません、とあります(リセッシュ除菌EX)。
しかし、実際に使ってみるとどうでしょうか。
明言は避けますが、個人的には満足を得られる結果ではありませんでした。
企業秘密、社外秘というベールに不安
やはり成分を明記しない点に不安が残る方は多いかもしれません。
どんなに「安全性の高い成分です」と言われても、成分が分からないうちはどうしても不安が拭えません。
除菌成分の「Quat」一つにしても、安全性の高い成分と言い切ってしまっていいかは疑問が残ります。
これは4級アンモニウム化合物を指すのですが、マウスの実験で催奇性が示唆されています。
もちろん、使用方法と濃度はファブリーズの比ではありません。
しかし、生活の場での使用方法は個人に委ねられます。
潔癖症の方が24時間頻繁にシュッシュしても果たして「安全性が高い」と言えるのか?という疑問は残ります。
香料添加はマスキング効果を発揮します
ファブリーズとリセッシュ商品のシリーズを見ていただければわかるのですが、香りのレパートリーが豊富です。
中には香水やアロマを思わせるほどふくよかで濃厚な香りのものも。
衣類に香料を用いることで、嫌な臭いをマスキング(覆い隠す)効果もあります。
香水代わりになるほどの香料。
好き嫌いはあるかもしれませんが、マスキングという点においては効果を発揮してくれます。
ただし、原因となる臭いが戻り、強まった時にこの香料との相性がどうかはチェックする必要があります。
相性が悪い場合、さらなる悪臭になるリスクがあるからです。
以上がファブリーズとリセッシュに関しての情報になります。
大手の消臭スプレーとヌーラの違いは
消臭方式が違います。
ヌーラは液体イオン交換体による消臭方式。
匂い成分の元の分子にイオン化合(くっつく)を起こし、臭わない形状の分子へと変化させてしまいます。
一度変性した分子は元の分子には戻りません。
そのため、臭い戻りも起こしません。
ファブリーズの吸着方式+マスキングでももちろん消臭効果はありますが、公式サイトにあるように「日光消毒以上の消臭効果」がどの程度のものなのかは個人の感じるところに左右されます。
安全性は
ヌーラもファブリーズ(リセッシュも)も、安全性の高さを明記しています。
ヌーラに使われている成分は水とエタノールと液体イオン交換体のみ。
これらは経口毒性がなく、皮膚刺激性もありません。
ファブリーズも同様に「個々の成分及び製品全体の安全性データについての検討結果から」安全性が高いとされています。
ただし、万が一飲んでしまった場合には水やミルク等で薄め、医療機関を受診することを勧められています。
また、肌が弱い方などで、なんらかの心配がある方は医師に相談することようにとあります。
価格は?
ファブリーズ | 380円/370ml×1 |
---|---|
リセッシュ除菌EX | 452円/370ml×1 |
ヌーラ | 1,800円×210ml×1 |
ダントツでヌーラが高額です。
価格ではファブリーズが最も安価となりました。
消臭時間は?
※個人の実験です。
肌に触れる下着(Tシャツ)に吹きかけてワキガ臭を感知するまでの時間を記載しています。
ファブリーズ | 数分~1時間 ※臭い混じりあり |
---|---|
リセッシュ除菌EX | 数分~1時間 |
ヌーラ | 6時間~12時間 |
どんなに客観的要素を揃えてみても
選択は結局のところ、個人に委ねられます。
いい香りを重要視する場合には、ファブリーズやリセッシュがおすすめです。
何よりも消臭力を欲している方ならヌーラ。
公式サイトの「安全性の高さ」を信頼できるのであればどの商品を選んでも安心です。
大切なのは「知らない」状態で商品選びをしないこと、これだけです。
きちんと商品のメリット・デメリットを知った上で選ぶのであれば、あとはその結果次第で次のアクションが生まれます。
知らないで選んでしまうと、万が一想定と違う結果となってもどうしていいか分からなくなってしまいます。
この納得購入ガイドを参考に、ぜひ自分にぴったりの商品を見つけて欲しいと思います。